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草花

あしもとの花束

あしもと半径1メートル内にある草花たちを花束にして記録していきます。

2022.07.08 @淡路市

ツユクサ

暑い日々ではありますが、露の残る朝にお散歩をしていたら「ツクユサ」に出合いました。手で触るとなくなってしまいそうなほど薄く、よく見ると微細なラメパウダーを纏った可憐な花びら。お昼にはしぼんでしまう、なんとも儚い存在。夏と儚さを象徴する季語のような気もします。

この儚くてもろい花びらは、綺麗な青色を色素として持っており、触ったりつぶしたりすると、花びらの色より少し濃い藍色の色汁ができます。かつては、水溶性の染料・画材として身近な存在だったツユクサ。友禅染の下書きの際によく使うことから、品種改良により、ツククサよりも効率よく色汁をとるため大型の花を持つ「オオボウシバナ(青花)」が生まれました。滋賀県草津市の特産で、かつては青花農家さんがたくさんおられたとか。

2016.06.
「青花紙」というオオボウシバナの色汁を
和紙に染み込ませたものを作ったときの写真。
絵具として使う場合は、
この紙を短く切って水に浸して使います。