くらしのなかの暦と言葉を集めてみました
小暑 しょうしょ
梅雨が明けて本格的に夏になるころのこと。
大暑に向けていよいよ暑さが高まっていく季節。
この小暑から立秋になるまでが、暑中といって暑中見舞いを出す時期。
風が熱気を運んでくる「温風至」からはじまって、蓮の花が咲き始める「蓮始開」、鷹の雛が飛び方を覚えるころの「鷹乃学習」の三候。
合歓の花(ねむのはな)
夏の季語。合歓の木はマメ科の落葉小高木で、初夏にうす紅色の刷毛のような「合歓の花」を咲かせます。合歓の木には、小さな複数の葉が鳥の羽のようについていて、刷毛のような花と一体になってそよそよと軽やかに揺れる様子はなんとも涼やかです。夜になると葉が自然に折りたたまれて、まるで眠っているように見えることから「ねむの木」と呼ばれています。花は、葉が閉じるのと入れ替わるように夕刻になると開きます。
同じように夜になると閉じる植物に「かたばみ」があります。庭など、どこにでも生えていて雑草扱いですが、よく見るととても可愛らしい植物です。どちらも「もう寝てますから」と、しっかり睡眠を決め込んでいるようで、なんだか親近感がわいてしまいます。